ストーリーはテーマを語るためにある

多くの人はテーマとは「自分が伝えたいこと」と思うかもしれないが、クリエイターであるならば、ストーリーを通して何を語るのか?

ストーリーの定義とは「はじめ・なか・おわり=Beginning・Middle・End」となる。映画の中に登場する人物もストーリーの中で達成しようとするゴールを持っている。ストーリーテリングは嘘をつくことから、その嘘を積み上げながらリアリティーを作り上げていく。

ストーリーはゴール(テーマ)を明示する必要がある。
明示するとことは、観客にダイレクトに伝えることではない。

能の芸能書を書いた世阿弥の風姿花伝書にはこんな言葉がある。

秘すれば花なり 秘せずは花なるべからず
花と面白きと珍しきと、これ三つは同じ心なり

テーマは隠すから花がある。

人が舞台で発見する「珍しさ」、この感動が花であり「面白さ」である。つまり、「花」「珍しさ」「面白さ」、この三つは全く同じものであると言っている。

登場人物(演者)が最初から言葉(台詞)で伝えてしまったら身も蓋もない。花とは「意外性=感動」であり、常に人は新しいもの、珍しいものに感動する。

短歌や俳句も言葉を組み合わせて作るものだが、テーマは直接的には語ってはいない。童話やおとぎ話もストーリーを通じて、教訓(知識)を伝えようとしている。

日本の昔話では桃太郎を育てたおじいさん、おばあさんは桃太郎に対して愛情をかけて育てている。血は繋がっていなくても家族を大切にすることを解いている。さらにきびだんごはメタファーとなっており、「知恵」を与えることによって桃太郎は仲間を集め成長していく。

何かを作る行為では物事をクリアにしていかなければならない。複雑なものは伝わりにくい。クリアになったものをどうトップアップしていくのかを常に考えながらクリエイターやプロデューサーは思考する必要がある。

優れた映像クリエイターやプロデューサーは映像を通じて観客とのコミュニケーションを取るためにストーリーを活用している。残念ながら日本ではこのストーリーを語ることをきちんと教育として教えていないことだ。

当たり前のようなことでも、わかったつもりになっているだけで、じつは知らないことが多い。私自身も師匠の岡田先生から学んだことだが、ストーリーを論理的に語ることがなぜ大事なのか思考の過程を示しておこう。

現代は言語化が弱くなくなってきている。説明が弱い、不足している。だが、ストーリーを語っていくときに必要なのは言語化。ここが重要。コンテンツベース、ビジネスベースでは必要となる。そんなことはわかっていると言われるかと思うが、ライターを鍛えるのは左脳。

SNSによって言語はどんどん短絡化している。動画制作でうまく行っているyoutuberは倫理的に作っている。

ストーリーを具体的に形にする上で必要なのは言語化なのだ。

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